ぽこ あ ぽこ  音楽教室  岐阜ピアノ教室

岐阜県羽島郡笠松町にある 「ぽこ あ ぽこ音楽教室」
ピアノ、ソルフェージュを
丁寧に指導しています

「叱るということ」について書いたので、
次は「褒めるということ」について書こうと思います。


私も褒められるのは好きです。
うま〜くおだててもらえると、喜んで人の倍働きます

しかし、ただ褒められれば気分をよくする人間でもありません。

自分にとって納得のいかない部分で褒められると、
「あ〜、この人、私のこと何も分かってないなぁ」
「あ〜、口先だけのお世辞ね」
っと思ってしまうところがあります。

大して努力してないのに褒められると、
逆に気分が悪くなって、
もっと努力しろと言われてるように感じます。

…若干、ひねくれ者の傾向があるのでしょうか…

その人が、私を見て、心から感じたことを言ってくれたり、
私という人間を理解した上で煽ててくれないと、
相手に対する評価が下がってしまいます。


というわけで、やはり褒めるのも、
叱るのと同様、コツがあるように思います。
私が褒める時に大切にしているのは、3つのことです。

1つは、その人の持って生まれた素材を褒めること。

1つは、努力していることを褒めること。

1つは、理由なく褒めないこと。


まずは、その人をそのまま受け入れるということ。
人には、必ず、その人の持つ魅力的な部分があります。
そこを見つけて褒めるのは、最も基本的なことだと思います。

そして、一般的な概念にとらわれないことも大切にしています。
一般的には、短所と言われる部分も、
私にとっては、長所であることがよくあります。

それに、どんなことでも、いい面と悪い面があり、
それは状況と相手によって、
受け取られ方が変わると思っていますので、
本人が気にしている部分も
「先生は、あなたのそういうところ、好きよ」と伝えています。


しかし、どんなに素材がよくても、才能があっても、
磨かなければ、ただの石。
生徒たちには、努力することを強く推奨しています。

「あなたが、ピアノなんて上手にならなくてもいいって言うなら、
先生は練習しなさいとは言わないよ。
ピアノが上手になりたいなら、努力しなさい。」
と言っています。

いっぱい頑張れば頑張っただけ褒めます。
しかし、ほんの少し頑張っただけで、
すごく努力したと思いたい子、思ってしまう子も多いです。

そんな子には、
「みんなに胸を張って、私は頑張ったって言える?
みんなに自慢できるぐらい頑張った?」
と尋ねれば、ちゃんと首を横に振ります。

不思議なものですが、どんなに小さな子でも、
自分の限界は心得ているものです。


そして、この「努力を褒める」ということには、
もう1つ重要な意味があります。

私の座右の銘の1つに
「努力すれば、成功するとは限らないが、
努力しなければ、成功はありえない」
というのがあります。

芸術的な分野に関しては、
小さな頃から、厳しい世界を味わうことになります。

学校の国語や算数のテストなら、たくさん勉強して、
ミスをしなければ満点が取れます。

しかし、音楽の世界は、ミスをしなかったからと
満点をもらえるわけではありません。
毎日何時間も練習したからと言って、
コンクールで1位がとれるわけではありません。

小さな子供たちが、それを理解するのは本当に大変なことです。
特に「努力すれば報われる」と教わっている子、
認識している子が意外と多く、
そういう子に対しては、ケア方法が一段と難しくなります。

「間違えずに弾いたのに、どうして?」
「上手に弾けたと思うのに、どうして?」
「毎日練習したのに、どうして?」

そう尋ねられて困ってしまった保護者の方も
多いのではないでしょうか。


ですから、結果だけを褒めるようなことはしません。
結果を褒めすぎると、
子供たちは、過剰に「結果を出さなくちゃ」と思ってしまいます。

結果にとらわれない子になるよう、
いい結果が残せなかったら諦めてしまう子にならないよう、
努力や過程を認め、褒めるようにしています。

ちなみに、さほど努力していないのに、
コンクールで賞をいただけた時は、
「今回はちょっとラッキーな受賞だったと思うよ」
と伝えています

努力せずに得られたものを過剰に褒めると、
今度は天狗になります…。


そして最後に、叱るのも褒めるのも、理由が必要です。

他の人がどう思っているかは全く関係なく、
とにかく私自身が、どう感じたのか、
どういうところに称讃を送っているのかを
明確に伝える必要があると思っています。

時々「なるほど」とか「スゴイね」などとしか
言わない方に遭遇しますが、上辺だけに感じます。
どこが「なるほど」で、何が「スゴイ」のか、結局分かりません。

余談ですが、一般社会では、目上の方に対しては、
「なるほど」「勉強になります」の2語で、
会話が成立するどころか、
目上の方は、大変ご満足されるそうですが


話を戻して…
私は、感嘆符や相槌のみではなく、
できる限り言葉にして、感じたことを伝えるようにしています。

曲に花丸をつける時も、
「よかったよ」「上手だったよ」だけでなく、
「心の中で歌ってたね。ブレスもできてたし、
やっぱり、心の中で歌ってる時は、ピアノの音も違うね!」
「気をつけることを、よく考えながら演奏できたね。」
「3拍子をよく感じて、軽やかに弾けてたよ。」
などなど、できるだけ具体的に伝えています。


子供たちは、褒められるのが大好きです。
でも、何かをしながら話を聞き、
「へ〜、すごいじゃな〜い」だけでは、
子供たちは寂しい想いを抱えます。

叱る時も、褒める時も、全力です

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